2019/11/12

米国eHealthジャーナル 第7号

Kaia Health、800万ドルを調達

ジャーナル第07号, デジタルセラピューティクス, 筋骨格系, VC投資・M&A・決算, 研究・調査, Kaia Health, ウェルネス・運動療法

 
 

アプリを介したデジタル運動療法

Kaia Healthは9月17日、Optum Venturesが率いる投資ラウンドにおいて800万ドルを調達したと発表した。

Optum Ventures は、大手民間保険会社UnitedHealth Groupのベンチャー・キャピタル(VC)部門。Kaia Healthは2019年1月、Balderton Capitalが主導するシリーズA投資ラウンドにおいて1,000万ドルを調達したばかりだ。

Kaia Healthは慢性腰痛患者向けにデジタル運動療法を提供するアプリ開発企業。Kaia Healthのアプリは、Digital Therapeutics(DTx)と呼ばれるエビデンス基盤の新しいデジタル治療製品で、同社によると、慢性腰痛患者向けDTxを使うことにより、疼痛管理薬の使用量を増やさずに疾患を管理できる。

Kaia Healthは2017年設立のDTx業界団体、Digital Therapeutics Alliance(DTA)のメンバーでもある。

Kaia Healthは主に筋骨格障害にフォーカスしているが、例えば慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の症状管理プログラムなど、さまざまなウェルネスプログラムや運動療法の提供も手掛けている。

 


Kaia Healthの出資を受けてドイツの研究者らが実施し、2019年5月3日付でNature Partner Journal(NPJ)Digital Medicineに掲載された無作為化試験の結果によると、

Kaia Healthのアプリ利用群(42名)は、対面型運動療法ならびにオンライン教育を受けるコントロール群(44名)と比較して、治療開始後12週間時点におけるベースラインからの痛みの緩和の度合いがより顕著だった。

 

(了)

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