2019/09/10

米国eHealthジャーナル 第3号

Eko Devices、製薬企業向けの新サービスを開始

ジャーナル第03号, 診断・検査・予測, Eko

 
 

スマート臨床試験の実施を支援

シリコンバレー拠点のデジタルヘルス企業
Eko Devicesは7月25日、ECG(心電図)および心音のデータを使って患者の心機能の精密モニタリングを遠隔で行うことを可能にする新規サービス「Eko Home」の提供を開始すると発表した。

Eko Devicesによると、Eko Homeはモニタリングのほか、機械学習を用いて収集したデータを分析する。臨床研究や、製薬企業の新薬開発における「スマート臨床試験」の実施を支援するものとなる。

Eko Devicesは既に、Mayo Clinicとの提携の下でEko Homeの検証を行っている。Mayo Clinicでの研究は、Genentechの抗癌剤Herceptin(一般名trastuzumab)を利用中のハイリスク乳癌患者を対象とするもの。

Herceptinは重大な副作用として心不全を引き起こすことがある。両組織は、Eko Homeの利用により、心不全治療薬carvedilol基盤の複数の治療法が、Herceptin利用中の乳癌患者における心不全発症や心機能低下の抑制に寄与するかどうかを検証する。

Eko Devicesは、ECGとデジタル聴診器を1つの小型デバイスに組み込んだ「Eko Duo」と呼ばれる遠隔モニタリングデバイスで知られる企業だ。Eko Duoは2017年6月にFDA承認を獲得している。

 Eko Devicesの小型モニタリングデバイス「Eko Duo」
(出典)Eko Devices

(了)


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