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アレルギー緩和に化学療法に頼らず、微弱電流を用いるアプローチで
副鼻腔内の痛みを緩和する携帯デバイスを開発するTivic Health Systems(以下、Tivic)は、7月23日、シードマネーとして800万ドルを調達したと発表した。
今回のシード投資には、Sand Hill Angels、Astia Angels、Golden Seeds、HBS Angels、Sierra Angels、Lateral Capital、Skylight Investments、そして非公開の医師ネットワークと個人投資家が参加した。
Tivicは、今回資金した資金により、同社の最初の製品発売に向けたマーケティング強化を実施する予定。同社が開発した副鼻腔痛緩和デバイス「ClearUP」は、微弱電流で皮下の神経を刺激することで、花粉症で起こる副鼻腔内の痛みに非侵襲的に対応するOTC製品で、2019年1月に510(k)経路でFDA承認を受けた。同社では2019年9月中旬に149ドルで販売を予定する。
尚、米国では季節性アレルギーと通年性アレルギーに悩まされているは4~6,000万人おり、化学療法に頼らず副作用の無い在宅での疾病管理を目指すものである。
アレルギー性鼻炎に伴う副鼻腔痛を緩和するために、頬、鼻、または眉にClearUPの先端部を当て、副鼻腔ラインに沿ってゆっくりと先端部をスライドさせてゆくと、微弱電流で刺激する箇所を特定して、振動でユーザーに知らせてくれる。
同社は、最適な刺激箇所の探索が可能なアルゴリズムの特許を申請中だ。
同社は、2016年にJennifer Ernest氏とJohn Claude氏が共同で創業した。
Ernest氏は、Xeroxのパロアルト研究所で20年以上にわたりハイテク技術の上市戦略に携わってきた。Claude氏も、20年以上にわたって4社のイグジットに関わった医用工学のベテラン技術者である。
(出典)Tivic Health Systems
(了)
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