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相次ぐ資金調達に、活況を呈す市場
AI搭載のポータブル超音波画像診断装置を手掛けるスタートアップ企業のExoは8月5日、シリーズBラウンドで3,500万ドルを調達したと発表した。
今回のラウンドでは半導体大手のIntel傘下の戦略投資部隊Intel Capitalが主導し、Applied Ventures、Bold Capital、Creative Ventures、Longevity Vision Fund、Magnetar Capital、Nautilus Venture Partners、OSF Healthcare、Rising Tide Fund、Sony Innovation Fund、Wanxiang Healthcare Investmentsが参加した。投資家の中には、Sony のコーポレートベンチャーキャピタルであるSony Innovation Fundが含まれている。
2015年にSandeep Akkaraju氏をはじめとする4人の連続起業家が同社を創業した。
同社はカリフォルニア州レッドウッドシティに拠点を置き、3D画像を作成できるポータブル超音波画像診断装置を開発している。
同社は、ナノ材料、センサー技術、高度な信号処理と計算処理を組み合わせてこの装置を開発した。手ごろな価格で使いやすいツールを医療サービス従事者に提供することをゴールに掲げ、今回調達された資金を510(k)承認申請の手続や発売に際して必要となるエンジニアリング、販売、オペレーションの専門チーム構築に活用する予定である。
(出典)Exo
Exo以外にも、ポータブル超音波画像診断装置を投入している会社はある。 Butterfly Healthは、スマートフォンに接続された超音波デバイスを開発製造しており、2018年9月に2億5,000万ドルの新規資金調達を行った。
同社のデバイスButterfly iQは、 AppleおよびAndroidのタブレットとスマートフォンに接続して使用する。デバイス価格は1,999ドルで、内蔵バッテリーにより長時間の利用が可能。デザイン性に優れ、また堅牢な作りである。
現在、同製品はアメリカや欧州の一部で購入が可能であり、さらにグローバルヘルスプログラムとして、東アフリカやインド、南米での治療者と提携により、手頃で便利な超音波画像診断装置の普及を目指している。
(了)
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