2019/10/08

米国eHealthジャーナル 第5号

UC Irvine Medical School、学生に超音波検査デバイスを供与

医療機器, ジャーナル第05号, Butterfly Network, 診断・検査・予測

 
 

Butterfly Network開発のButterfly iQ

University of California at Irvine Medical Schoolは8月19日、同大のフェイスブックの投稿において、iPhoneを利用して超音波検査を行う小型デバイス「Butterfly iQ」を、2023年卒業予定(class of 2023)の新入生104名全員に供与すると発表した。新入生へのButterfly iQ供与は、8月9日に実施された白衣授与式(White coat ceremony)において最初に明らかにされた。白衣授与式は、教員らによって学生に白衣が授与される式典で、多くの場合、白衣に袖を通した学生達は現代版ヒポクラテスの誓いを詠唱し、良き医師になることを誓う。コネチカット州ギルフォード拠点を拠点とするButterfly Networkが開発したButterfly iQは、腹部、心臓、泌尿器の検査、婦人科や胎児に対する検査など13用途でFDA承認を受けている。

同大医学部は新技術をいち早く取り入れることで知られている。9年前の白衣授与式では、全米の大学に先駆けて新入生全員にiPadを供与することを発表した。UC Irvineによると、iPad供与の最初の恩恵にあずかった2014年卒業生は、MCAT(Medical College Administration Test)と呼ばれる医学部入学試験のスコアが前年の卒業生と同等であったにも関わらず、米国の医師国家試験であるUSMLE(United States Medical Licensing Examination)のスコアが前年の卒業生と比較して平均23%高かった。

同大医学部はスマートグラスのGoogle Glassや、モバイル型心電計測ユニットの開発に特化するデジタルヘルス企業、AliveCor のECG(心電図)デバイスなどもいち早く検証している。

 

 
                 

(出典)Butterfly Network

(了)

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