老化研究に特化する国立衛生研究所(NIH)傘下のNational Institute on Aging(NIA)は9月10日、リアルワールドにおけるアルツハイマー型認知症/関連認知症(AD/ADRD)患者ケア介入に関する研究の推進に向け、「Imbedded Pragmatic AD/ADRD Clinical Trials Collaboratory(以下、IMPACT)」と呼ばれる研究インキュベーターに5年間で5,340万ドルのグラントを提供すると発表した。
NIA IMPACT COLLABORATORY
IMPACTは、Brown Universityと、高齢者向けケアの提供や老化研究を行うHarvard Medical School傘下の非営利機関、Hebrew Senior Lifeが主導する。
IMPACTは、ヘルスケアシステムと提携して大規模臨床研究を展開するNIHの「Health Care Systems Research Collaboratory」をモデルとしてPragmatic Clinical Trial(PCT)を展開するもので、病院や家庭、介護施設などで実施されるリアルワールド臨床試験の開発を促進すると共に、その実務に長けた専門家の育成に取り組む。