OneDrop、シリーズB投資ラウンドで4,000万ドルを調達

Bayerの製薬事業トップがOneDrop取締役員に就任

糖尿病および慢性疾患患者向けの疾病管理プラットフォームを手掛けるOneDropは9月17日、ドイツの製薬大手Bayerが主導するシリーズB投資ラウンドにおいて4,000万ドルを調達したと発表した。

OneDropの糖尿病管理プラットフォームは、家庭用血糖値測定デバイスと、スマホアプリを利用したマンツーマンのオンライン・コーチング、および疾病モニタリングを要素としている。また、人工知能（AI）を利用して、ユーザーの行動変容を促す「推奨ライフスタイル」メッセージが送られるのを特徴としている。

OneDropはまた、癌、心血管疾患、女性の健康といった領域でBayerが推進するデジタル戦略においてOneDropのプラットフォームを活用することを目的として、BayerとOneDropが提携したことも明らかにした。
提携の一環として、Bayerの製薬事業トップであるStefan Oelrich氏がOneDropの取締役員に就任することも発表された。
 

(出典)OneDrop

Bayerがデジタルヘルスを推し進めるのは今回が初めてではない。
同社は独自のデジタルアプリ開発も手掛けており、2017年5月には、同社の再発寛解型多発性硬化症（RRMS）治療薬、Betaseron（Interferon beta-1b）のための自動インジェクター「BETACONNECT」とそのコンパニオンアプリである「myBETAapp」について提出していた補足生物製剤申請（sBLA）がFDAから承認されたことを明らかにしている。

myBETAappは、BETACONNECTとの同時申請であったこともあり、コンパニオンアプリの承認経路としては珍しいsBLAによって上市された。

(了)