2019/06/25
米国eHealthジャーナル試読版
「スマートタンポン」で病気を診断
侵襲性の高い従来の診断方法に置き換わる可能性
リプロダクティブヘルスに特化するカリフォルニア州オークランド拠点のスタートアップ企業NextGen Janeは4月1日、Material Impactが率いるシリーズA調達ラウンドで900万ドルを調達したと発表した。
同ラウンドには他に、Access Industries, Viking Global Investors, Liminal Ventures、さらにハーバード医科大学とスタンフォード大学の博士らを含む多数の著名なエンジェル投資家が参加した。
NextGen Janeは、婦人科系疾患の診断を行う「スマートタンポン」を開発している。「スマートタンポン」は、月経中に約2時間装着してからホームキットに含まれる試験管に入れてラボに郵送する。
NextGen Janeによると、タンポンに吸収された血液には子宮内膜や子宮頸部、卵管、卵巣に由来する細胞が含まれ、そのDNAおよびRNAを解析することで、子宮内膜症や子宮頸癌、婦人科系疾患の診断を行うことが可能だ。
「スマートタンポン」は、侵襲性の高いこれまでの診断方法に置き換わるかもしれない。NextGen Janeでは、2020年の商業化を目指し、今回調達した資金を、経血の診断効果を検証する臨床試験の実施に利用する。
(了)
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