2019/06/25

米国eHealthジャーナル試読版

Evidation Health、疼痛患者対象の大規模試験における中間解析を発表

Evidation Health, 多発性硬化症(MS), 患者データ・疾病リスク分析

慢性的な疼痛に悩む患者人口は5,000万人

独自のヘルスケアデータ・プラットフォームのAndromedaを活用し、より良い健康アウトカムの達成に向け、データ収集および分析を行うカリフォルニア州拠点のEvidation Healthは4月3日、疼痛患者を対象に「痛み」が日々の生活に及ぼす影響を調査するとともに痛みの重篤度に関するデジタル・バイオマーカーの開発を目指す「Digital Signals in Chronic Pain(DiSCover)」プログラムの被験者登録完了を明らかにした。

またEvidation Healthは、DiSCoverプログラムの初期段階において得られたデータの解析結果を発表した。Evidation HealthがDiSCoverプログラムの開始を発表したのは約1年前だ。現時点で1万名が参加するDiSCoverは、疼痛患者を対象とする調査としては最大規模のものである。 Evidation Healthによると、米国では約5,000万人が慢性的な疼痛を抱えている。痛みの原因として最も多く挙げられたのは片頭痛(51%)で、その後に変形性関節症(34%)、線維筋痛症(32%)、末梢性ニューロパチー(20%)、リウマチ(10%)、癌(4%)、多発性硬化症(2%)が続いた。被験者の70%は市販薬を利用して痛みに対処していると回答した。また、処方箋非オピオイド系鎮痛薬、処方箋オピオイド系鎮痛薬、医療用マリファナを利用していると回答した被験者は、それぞれ42%、26%、17%だった。そのほか、被験者の20%が瞑想アプリやマインドフルネス・アプリを利用しており、また7%が針治療を利用していた。

(了)


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