2019/07/09

米国eHealthジャーナル試読版

Microsoftと退役軍人局(VA)が提携

ウェルネス・運動療法, 医療機器, 提携, Microsoft

ゲームベースのリハビリ療法を提供

Microsoftと退役軍人局(VA)は4月30日、障害のある退役軍人を対象とした教育、レクリエーション、治療における機会を拡大する目的で、特定のVAリハビリテーションセンターにXbox Adaptive Controllerを導入することで両組織が提携したと発表した。

Xbox Adaptive Controller は誰もが利用できるゲーム用コントローラーだが、手足に障害や麻痺があるなど、通常のコントローラではゲームができない、もしくは遊びにくい、あるいは特注の高価なアシスト用コントローラーを必要とするプレイヤーのニーズを満たすことを主な目的として設計されている。

板状の本体には、足でも押しやすい巨大な2つのボタンと大きな十字キー等が設置され、背面には標準Xboxコントローラーの全機能に対応する3.5mm端子があり、ここに必要に応じて大きなボタンやベダル、頭や舌、また呼吸で操作する既存のスイッチを組み合わせて使う。

VAリハビリテーションでは、このコントローラーを利用して、手と目の連携や筋肉の活性化を狙うゲームベースのリハビリ療法を提供する。ゲームは、作業療法や理学療法において役割を果たすのみならず、趣味や社交の機会を退役軍人に与えることで、精神面での健康を促進させることも期待されている。

「Xbox Adaptive Controller」(出典 Microsoft)

(了)


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