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テレヘルスによる最先端の睡眠療法提供を目指す
海軍とUniversity of Pittsburghは6月3日、兵士の睡眠障害の治療を目的としたテレヘルス利用の有効性を検証する2年間の研究実施に向け、ペンシルバニア州ピッツバーグ拠点のデジタルヘルス・スタートアップ企業、Noctemと提携したことを明らかにした。
Noctemは同日、パイロット試験の実施に向けて133万ドルのグラントをMTEC(Medical Technology Consortium Enterprise)から受領したと発表した。「501(c)(3) *1」公益団体であるMTECは、産学官提携を通じて、怪我の予防や治療のための医学的ソリューションの開発促進と米国の現役・退役軍人の健康回復を目指すバイオ医学技術コンソーシアム。Noctemは、University of Pittsburghが2018年に立ち上げたライフサイエンス・スタートアップのためのアクセラレーターであるLifeX Labsのポートフォリオ企業。
試験は、NoctemのほかにUniversity of Pittsburghの研究者、およびNHRC(Naval Health Research Center)の睡眠研究専門家が加わり、スマホやウェブベースの技術が、不眠症や悪夢障害、その他の睡眠障害の治療に役立つかどうかを検証する。Noctemによると、兵士の40%以上が睡眠障害の問題を抱えている。対面型の睡眠療法の有効性は知られているものの、コストやアクセス面での問題がある。Noctemのチームは、テレヘルスを利用することで患者に最先端の睡眠療法の提供を目指す。
(了)
*1) 宗教、教育、慈善、科学、文化、公共の安全を目的とした非営利組織 |
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