2023/07/11
米国eHealthジャーナル第91号
Gennev、Aetnaネットワーク内の新規プロバイダーとなる
更年期ケアに特化するバーチャルケア・プラットフォーム
更年期ケアに特化するバーチャルケア・プラットフォームのGennevは5月16日、民間保険大手Aetnaが全米で提供する大多数の保険プランのネットワーク内プロバイダーとなったと発表した。
ワシントン州シアトルに拠点を置くGennevは、以前はGenneveとして知られており、産婦人科医、ヘルスコーチ、有資格の栄養士のネットワークを通じて、更年期障害患者に個別化された治療を提供している。
Gennevによると、Aetnaのプランのほとんどの加入者は、事前承認を受けることなくGennevのサービスを利用することができるが、加入する保険の種類がHMO (Health Maintenance Organization)である場合には、Gennevの利用に際してリファラル(Referral)が必要になる場合があるという。
HMOは保険プランの種類の1つで、被保険者は原則として、保険会社と契約関係にある医師、病院、ラボ、クリニックなどの医療機関ネットワーク内でケアを受ける。ネットワークに加盟する医師の中からかかりつけ医(プライマリケア医)を選ぶ必要があり、専門医を受診する際にはかかりつけ医のリファラルが必要だ。また、ネットワーク外で受けた医療処置は全額自己負担となる。一方、PPO(Preferred Provider Organization)と呼ばれるプランでは、ネットワーク外の医療機関でも自己負担額を増やすことで保険が適用される仕組みとなっている。
「Gennevは、7~10年に渡る更年期の道のりの中で患者が現在どこにいるのかを理解するのを助け、個別化された、エビデンスに基づくケアを提供する。Aetnaとの契約は、更年期ケアの必要性を浮き彫りにするものであり、何百万人もの女性にとって、更年期ケアへのアクセスを向上させるものとなる」とGennevのCEO、Jill Angelo氏は声明の中で述べた。
更年期障害ケアに特化する他の企業としては、テレヘルスのスタートアップであるEvernowがある。Evernowは、患者と医師をマッチングするサービスを提供しており、医師は患者の既往歴・ヘルスデータに基づいて個別化ケア計画の立案を支援する。
(了)
本記事掲載の情報は、公開情報を基に各著者が編纂したものです。弊社は、当該情報に基づいて起こされた行動によって生じた損害・不利益等に対してはいかなる責任も負いません。また掲載記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。
Copyright © 2023 株式会社シーエムプラス LSMIP編集部
連載記事