米国ではオピオイド問題が深刻化しており、公衆衛生の向上を掲げる連邦機関であるCDC(Centers for Disease Control and Prevention)によると、2017年だけでも7万237名がオピオイド過剰摂取で死亡している。官民での取り組みが行われているものの、オピオイド危機は以前として収束していない。
Alphabet傘下のライフサイエンス企業Verily Life Sciencesは2019年2月、米国のオピオイド危機に対処するため、2つの地域ヘルスシステムと協力し、オハイオ州デイトンに非営利エコシステム「OneFifteen」を創設すると発表した。
国立衛生研究所(NIH)は2019年4月、疼痛およびオピオイド中毒問題に対処するため2018年4月に開始したHEAL(Helping to End Addiction Long-term)イニシアチブの一環として「コミュニティ研究」を実施すると発表し、オピオイド問題に直面する4州の研究機関を選出した。