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スマートフォン基盤ACR診断テストがFDA承認を獲得
スマートフォン基盤の診断テストを手掛けるイスラエル拠点の Healthy.ioは9月12日、シリーズC投資ラウンドで6,000万ドルを調達したと発表した。今回の投資ラウンドはCorner Venturesが主導し、Joy CapitalおよびHealthy.ioの既存投資家であるAnsonia Holdings、Aleph、Samsung NEXTが加わった。
Healthy.ioは2019年2月に、Alephが率い、Ansonia HoldingsおよびSamsung NEXTが参加したシリーズB投資ラウンドで1,800万ドルを調達したばかりだ。Healthy.ioは同日、慢性腎疾患(CKD)の診断の一助となる同社の尿中アルブミン/クレアチニン比(ACR)診断テストが、510(k)申請経路によりFDA承認を獲得したことを明らかにした。
尿中アルブミンは、糖尿病性腎症の早期発見のマーカーとして広く認識されている。スマートフォン基盤の同社のACRテストは、ラボで実施されるACRテストと実質的に同等で、医療従事者や薬局が専用機器を購入することなくポイントオブケア検査を実行するのを可能にする。
Healthy.ioは将来的に、ACRテストのホームキットについてFDA承認を獲得したいと考えている。Healthy.ioは既に、腎疾患や尿路感染症などを早期発見できる尿検査ホームキット「Dip.io」を販売している。
Dip.ioは、尿サンプルに浸した後、様々に「変色」した検査試験紙をサンプルトレイに設置して、スマートフォンで写真を撮影して送信する仕組みだ。「Dip.io」は、510(k)申請経路でFDA承認を獲得している。
米国ではDTC診断テスト市場が拡大しており、同分野へのベンチャー・キャピタル(VC)投資も活発である。これらの診断テストは、医師のオフィスや病院外来で実施されている従来のサービスに置き換わるものだ。
またユーザーにとってDTC診断テストは、保険を利用しない新しい健康管理手法でもある。こういったDTC診断テストを開発する企業としてLetsGetChecked やEverlyWellがあり、いずれもVCからのバックアップを受けている。
(出典)Healthy.io
(了)
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