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シリーズA投資ラウンドで1000万ドル調達
カリフォルニア州サンフランシスコ拠点のスタートアップ企業、Myia Health(以下Myia)の共同創業者でありCEOでもあるSimon MacGibbonは、9月11日、同社がMercy Virtual(以下Mercy)と提携を結んだこと、また、Mercyの主導で1000万ドルの投資が得られたことを明かした。
Myiaが開発するのは、既存のApple WatchやFitbitなどのウェアラブルデバイスからのリアルワールドデータ(治験データではなく、処方の実態や治療効果、副作用など示す実臨床で得られるデータ)を用い、AI技術を応用して実用的で客観的な疾患に関する情報に変換するプラットフォーム。
(出典)Myia Health
一方、Mercy Virtualはバーチャル医療、いわゆる「ベッドのない病院」を提供しており、2015年10月には世界初で唯一のテレヘルス専用施設であるVirtual Care Centerをオープンさせ、自宅をベースとした医療モデルにより、二年間で再入院件数や救急医療室(ER)利用件数を半数以上削減させた実績を持つ。
(出典)Mercy Virtual
合意の下両社は、Myiaのリアルワールドデータ収集力と機械学習能力に、Mercyの実績ある臨床医療モデルを統合し、個々の患者に合わせた医療を行うことで治療アウトカム改善を目指す。
また、予防医療と集団医学の管理という面でAIの可能性を模索する。
今回のシリーズA投資ラウンドは、昨年675万ドルを調達したシード投資ラウンドに次ぐもの一部報道によると、1000万ドルのうち500万ドルはMercyによる出資。また、同投資ラウンドではZetta Venture Partners、BootstrapLabs、The Boston Consulting Groupと、Myiaの既存の投資家が引き続き参加した。
(了)
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