2022/08/23
米国eHealthジャーナル第71号
Teladoc、バーチャル・プライマリケア・プログラムを拡大
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医薬品の無料当日配達とラボ検査用サンプルの患者宅回収サービスを提供
テレヘルスおよびデジタル・セラピューティクス（DTx）を活用した包括的バーチャルケアの提供に特化するデジタルヘルス企業のTeladoc Health（以下、Teladoc）は7月6日、同社のバーチャル・プライマリケア・プログラムの「Primary360」を拡大し、処方箋医薬品の患者宅への無料当日配達およびラボ検査用サンプルの患者宅からの回収サービスをメンバーに提供すると発表した。
Teladocによると、処方箋医薬品を受け取らない患者の割合は約50％に及び、患者が適切に医薬品を服用しないことはヘルスケア・アウトカムの向上において大きな課題となっている。Teladocでは、オンライン薬局、Capsuleとの提携を通じて医薬品の無料当日配達を実現することで、服薬順守率を上昇させ、ヘルスケア・アウトカム向上における障壁の1つに対処する考えだ。
ラボ検査用サンプルを患者宅で回収するサービスは、ラボ検査および診断サービスを提供するBioReference Laboratories の一部門でオンデマンド・サンプル回収に特化するScarlet Healthとの提携に基づくもの。具体的には、フレボトミストがオンデマンドベースで患者宅を訪問し、サンプルを回収する。フレボトミストは採血を専門とする医療職。このサービスは、ケアへのアクセスにおいて交通・移動面での課題がある人々に、大きな利便性をもたらすことが期待されている。Teladocによると、患者宅サンプル回収のパイロット試験では、同サービスの実施によりラボ検査の完了件数が22.5％増加した。
Teladocは2020年8月に、糖尿病管理を目的とするDTxのパイオニア企業として知られるLivongo Health（以下、Livongo）と合併合意に至った。同年10月末に株式交換と現金の組み合わせによる総額約185億ドルでのLivongo買収取引を完了し、包括的なバーチャル診療を提供するための新体制をスタートさせた。Livongoは、糖尿病管理DTxからスタートしたがその後は前糖尿病や高血圧症の患者を対象とする疾病管理プログラムも手掛けるようになり、2018年4月発表のRetrofit買収を通じて体重管理、また2019年1月のMyStrength買収を通じて精神疾患分野におけるプレゼンスも獲得した。
（了）
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