2023/03/14
米国eHealthジャーナル第84号
サブスクリプション型減量アプリのNoomがレイオフ
Noom, 肥満症, VC投資・M&A・決算, デジタルセラピューティクス, ジャーナル第84号
不確かなマクロ経済環境下で3度目の実施
一部報道は1月27日、減量アプリのNoomがレイオフ(一時解雇)を実施すると報じた。Noomは、2022年4月にコーチング戦略の変更に由来するレイオフの実施により減量コーチ要員を25%削減し、その後10月にも従業員の10%にあたる約500名のレイオフを決定している。過去1年未満で3度目となる今回のレイオフの規模については明らかにされていない。
2008年設立のNoomは、2021年5月に完了したシリーズF投資ラウンドにおいて、当時のデジタルヘルス分野でのベンチャー・キャピタル(VC)史上では最高額となる5億4,000万ドルもの巨額資金を調達した。Bloombergによると、当時のNoomの評価額は37億ドルだった。Noomは、シリーズFで調達した資金を、減量以外の分野への拡大に利用する計画だと述べ、その後に「Noom Mood」と名付けられたストレス管理製品を発売した。
栄養士やその他の専門家によって開発された減量アプリのNoomは、サブスクリプション型のアプリで、食事、運動、体重の記録・追跡機能、他のユーザーとつながるグループチャット機能、レシピ検索機能をなど備え、専門家によるパーソナル・コーチングを通じて、ユーザーがモチベーションを維持して減量目標を達成するのを支援する。Noomでは「信号機システム」を利用して食物を分類している。禁止されている食物はないが、青のフードアイテムは自由に食べてもよく、黄のフードアイテムは少量なら可能、そして、赤のフードアイテムは立ち止まって考える必要がある。ユーザーの行動変容を促すことで、健康的なライフスタイルと長期の体重維持を目指している。Noomによると、このアプリは世界に5,000万名超のユーザーを擁している。
出典:Noom
(了)
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