2021/05/11

臨床医が紹介する日本のスタートアップ技術(第1回)

国内発の保険適用となったニコチン依存症治療アプリCureApp SC

デジタルセラピューティクス, CureApp, 日本, 行政・規制ニュース, 臨床医

遠隔医療、デジタルヘルスを実現した禁煙治療

医師として診療にあたっていると、様々な疾患において喫煙がリスクファクターになっており、禁煙の重要性を実感します。
喫煙が原因となる病気には、鼻腔・副鼻腔がん、口腔・咽頭がん、喉頭がん、食道がん、肺がん、肝臓がん、胃がん、膵臓がん、子宮頸がん、膀胱がんといった多くのがんや、がん以外にも脳卒中、ニコチン依存症、歯周病、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎、呼吸機能低下、結核(死亡)、虚血性心疾患、腹部大動脈瘤、末梢性の動脈硬化、2型糖尿病の発症、早産、低出生体重・胎児発育遅延 など多くの病気や健康へ影響がみられます。
特に呼吸器内科の診療においては、COPDや肺がん、間質性肺炎の原因として喫煙があげられるため、禁煙を勧めることは日常的です。近年、禁煙外来を行う施設が増え、当院でも多数の患者さんが禁煙外来を受診しています。保険が適用され、5回の診療で禁煙習慣から抜け出し、健康維持に努めることができる大切な機会となっていました。

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