2023/01/10

米国eHealthジャーナル第80号

Best Buy、遠隔患者モニタリング(RPM)ソリューション企業Coeus に投資

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コネクテッドホームヘルスケア分野でのプレゼンスを拡大

カリフォルニア州サンフランシスコを拠点とする遠隔患者モニタリング(RPM)ソリューション企業のCoeus h3c(以下、Coeus)は11月14日、消費者家電小売り大手のBest Buyから初期投資を受けたことを明らかにした。 Coeusは、家庭内のデジタルヘルス機器とデータを連携させるクラウドベースのITプラットフォームを提供しており、Best Buyはこの投資により、消費者が様々なデバイスやサービスから最大の恩恵を享受することを支援できると考える。

Coeusを率いるCEOのOran Muduroglu氏は以前、Alphabetのライフサイエンス子会社であるVerilyでケアデリバリー・プラットフォームを運営していた。

Best Buy HealthのプレジデントであるDeborah Di Sanzo氏は「Best Buyは、全ての人に在宅ケアを可能にすることを目指しており、小売、家庭内でのサービス、ロジスティクス、テクノロジーといったBest Buyの中核機能を、ウェルネス、“aging-in-place”、自宅での健康管理のための在宅医療ソリューションに活かす新しい方法を継続的に模索している。今回のCoeusへの投資は、これらのソリューションの可能性を最大限に生かし、よりよく生活するというBest Buyのビジョンを多くの人に提供するのを可能にするユニークな存在であるからだ」 と述べた。aging-in-placeとは、高齢者が住み慣れた街で年を重ねることを意味する。

Coeusへの投資は、コネクテッドホームヘルスケア分野への進出を目指すBest Buyの最新の取り組みである。Best Buyは2021年10月には人工知能(AI)を基盤とするRPMデバイスの開発に特化するCurrent Healthを買収している。Current Healthが開発したAI基盤の上腕装着型ウェアラブル・モニタリングシステムは2019年2月に、病院内における入院患者のモニタリングを目的として、クラスII医療機器としてFDAから承認を受けた。その2カ月後の2019年4月には、患者の自宅における利用を適応としてもFDA承認を獲得している。このRPMシステムは、集中治療室(ICU)レベルの精度で患者のバイタルサインや活動レベルを自動かつ連続的にモニタリングできるという。ほかにも、2018年には、aging-in-placeのための技術を提供するGreatCall、2019年には遠隔センサー・モニタリングサービス企業のCritical Signal Technologiesを買収している。


出典:Current Health

(了)


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